映画 「起終点駅 ターミナル」 終わりは次への始まり

2015年10月14日

2015年11月7日より公開となる映画。自分にとって、終着駅だと思っていた場所からでも、人は「始発駅」に変えてやり直せる...というヒューマンドラマ。

映画 「起終点駅 ターミナル」 終わりは次への始まり

直木賞作家・桜木紫乃さんの「起終点駅」が原作。

佐藤浩市が演じる鷲田完治は、いたって真面目な裁判官なんですが、ある日、法廷でかつての恋人 結城冴子(尾野真千子)が被告人として現れたことで、思いが再燃します。

2年の北海道勤務を終えて妻子の待つ東京に帰るハズだった完治は、すべてを捨てて冴子と駈落ちしようとする。が、彼女は彼の目の前で命を絶ってしまいます。

誰にも裁いてもらう事の出来ない罪を背負った完治は、そのまま妻とも別れて、1人釧路で淡々と人生の終わりへと向かって生活するだけの日々を送っていくのですが、

そんな彼と同じように孤独を抱えて生きていた椎名敦子(本田翼)と出会い、彼女と同じ時間を過ごしていく中で、自分の人生も見つめ直していきます。

こんなに真面目な人が、こんなにも簡単に家族を捨ててしまうんだ...というショックや、理由も分からぬまま自分の目の前で命を絶つ元恋人...など、いきなり衝撃的なシーンから始まる映画ですが、

その後はとても静かに穏やかに、ストーリーが展開していきます。

懺悔をするように、ただただ静かに暮らしていく完治に、転機が訪れる瞬間は、敦子との出会い。彼女と向き合っていくことは、彼が自身を客観視することであり、自分と向き合う事でもあったのだと思います。

派手さはありませんが、深い心の傷を負った人の胸の中に、静かに光が射していくような、そんな映画でした。

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