映画 人生の約束 「無くしてから気づくことばっかりやな、人生は」

2015年12月19日

テレビ界の巨匠・石橋冠監督の初映画監督作品「人生の約束」の感想。2016年1月9日より公開となります。

人生の約束は、東京でバリバリ働くIT会社の社長・中原祐馬(竹野内豊)が、たった1人の親友を失ったことをキッカケに、見失っていたものを取り戻していく物語。

映画 人生の約束 「無くしてから気づくことばっかりやな、人生は」
(C)2016「人生の約束」製作委員会

人の上に立つ...という立場になってくると、いつしか自分を叱ってくれる人はいなくなる。

それは、何かを極めた人には必ずついてくるモノかもしれないけど、「他人の言葉に耳を傾ける心」を持っておくことを心掛けないと、気づかないうちに人は立場によって自分を潰されてしまう事があるのかもしれない。

この映画では、思考や心がガチガチになったIT社長の心を、親友の愛した土地やモノに触れることで雪を溶かすようにゆっくりほどいていく男の姿と、失いかけていた絆が描かれています。

人生の約束 あらすじ

成功を夢見て、親友・塩谷航平と共に立ち上げたIT会社で大成功をおさめた、中原祐馬(竹野内豊)。だが、いつからか航平の言葉に耳を貸さなくなっていた。

石橋を叩いて渡るタイプの航平の性格や判断に不満を募らせていた祐馬は、航平を会社から追い出す形で決別する。そんな航平から数年ぶりに、何度も携帯電話に着信があった。

煩わしさを感じていた祐馬はその電話に出なかったが、胸騒ぎを覚えた祐馬は、航平の故郷・富山に向かう。しかし佑馬が直面したのは、予期せぬ親友の死だった。

航平の葬儀のあと、彼の家で佑馬が出会ったのは、忘れ形見の娘・瞳(高橋ひかる)だった。佑馬は、瞳や町の人から航平が大切にしていた「曳山祭り」のことを知る。

人生の約束 感想レビュー

航平の死をキッカケに、今まで考えようともしなかった航平の考えや想い、伝えようとしていた言葉の意味に気づいてゆく佑馬。彼が生前、大切にしていたモノや夢を叶える為に、自分にできることがないかと奮闘します。

しかし、航平を会社から追い出した佑馬に、苛立ちを隠せない航平の義兄(江口洋介)と衝突する。諦めきれない佑馬は、自分にできる事を問いかけながら走り回る。そうしているうちに、佑馬のモノの見方や価値観が変わっていきます。

西田敏行さん演じる町内会長の西村が、自分の経験から「無くしてから気づくことばっかりやな、人生は」と佑馬に語るシーンがあるんですが、この言葉が佑馬の心にも深く響きます。

無くしてから気づく...というのは寂しいことだけど、そういう事が誰の人生にもたくさんあって、気づいた時にはその時間は取り戻せない。

だから、気づいた今この瞬間から、その想いを大切に生きていこうとする佑馬の姿に胸をうたれます。彼の心を解きほぐしていく富山の優しくて美しい景色も必見です。


出演は、竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、室井滋、柄本明、ビートたけし、西田敏行ほか。映画は2016年1月9日より全国ロードショー。

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