映画「カリフォルニアダウン」、CGとは思えぬリアルな映像がものすごい
2015年9月26日
映像がとにかく衝撃的だった作品。
カリフォルニア州の太平洋岸で起こった巨大地震によって、「地球が割れた」という規模の地割れが起こり、 海からは街を丸ごと飲み込む津波が...。未曽有の被害から人々を救おうとするレスキュー隊員の姿を描いた映画。
物語には、ちゃんと家族愛とか絆も描かれてるんですが、正直そっちにはあまり意識が向かないほど、映像のインパクトがありました。
CGと分かっていても、あまりにも生々しく、どの災害シーンも自分がその場に立ち会っているような、そんなリアルさと衝撃がありました。
あまりにも悲惨なシーンが含まれるため、津波被害が深刻だった日本への上映は延期されるなどして、上映タイミングが遅れた作品でもあり、
やっと上映が決定した後でも、「上映すべきではない」「主人公が家族の事しか考えてない」「上映するにふさわしくない」などの声もあって賛否が分かれたそうですが、
私個人的には、天災で大打撃を受けたことの無いエリアに住む人こそ、見ておいたほうがいいと思った映画です。映像がとにかくリアルなので、"被災する"という事を"自分事"として受け止めやすいんじゃないかと思ったから。
主人公や、主人公の娘が、その時々によって判断・選択・決断していく状況判断能力が素晴らしく、実際の災害現場でも役に立ちそうな知識やアイディアが些細なシーンにもたくさん散りばめてあります。
巨大地震は、専門家レベルでいうと予測できるのかもしれませんが、普通に暮らしている人たちにその情報が回ってくるのは、本当に直前で、だから何の準備も出来ない。
あっという間に、本当に一瞬で世界が変わってしまう恐ろしさと、そうなった時に自分は何をどうすればいいのか?出来る事は何があるのか?
どんな知識やどんな事を、今のうちに備えておけばいいのだろうか...などを、真剣に考えさせられます。
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